タンカーの船底が赤色なのはなぜ?他の色の船底はないの?
今まであまり深く考えることはありませんでしたが
タンカーの船底の色は赤色が多いですよね?
ふと考えると「そういえば、ほとんどの船が赤色だな」と
何か決まりや理由があるのか?と疑問に応えるような
ニュースを見ました。
理由はフジツボが船底について船の速度が落ち燃費が悪くならないようにだそうです。
塗料に使われている「亜酸化銅」という成分が赤色なので、赤色に見えるとのこと
分かりやすい動画が注目されています。
それにともない、他に色はないのかなど調べてみました。
赤色以外の他の船底の色はないの?
先ほど、タンカーの船底の色が赤色なのは船底にフジツボがつくことにより
船の航行速度が落ち、燃費が悪くなったりすることを避けるため
フジツボがつかないようにするために塗料を塗る。
ちなみにフジツボってこのような生物ですね。
その塗料の成分である、「亜酸化銅」の色が赤色なので、タンカーの船底の色が赤色という話でした。
では他の色はないのでしょうか?気になって調べてみました。
調べたところ他の色もあるようです。
赤色がもっとも多いことは間違いないようですが、他には
漁船では青色
プレジャーボートでは黒
ヨットでは白
など
漁船の底が青色なのは魚に気付かれにくくするためだそうです。
魚に気付かれて逃げられてしまっては漁師さんは仕事にならないですもんね。
ちなみに値段的には赤色が一番安いそうです。
必要な塗料の量が多そうなタンカーでは値段的に赤色ということなのですかね。
ちなみに色の違いによる影響を調べた情報もありましたので
参考までにご紹介いたします
経験上ですが、黒はフジツボが付きにくい傾向にあり、かわりにコケや海藻が生えます。
赤の塗料が好みだったのですが青や赤など色が明るくなるにつれてフジツボ量が増えた印象です。
船底の塗装の手間や費用は?
あの赤色の塗装をするための手間や費用はどれくらいなのでしょうか?
国内航路のタンカーは年に一度、メンテナンスを実施。
船を修理をするための施設「ドック」に7~9日ほど入り、
4~5日かけて船体の塗装を行います。
「1隻あたり、年間のペンキ代だけで約220万円程度、これにメンテナンスの人件費などを加えると大体400~500万円が毎年かかることになります
ものすごく手間と費用が掛かりますね~。
一隻の塗装にかかる費用だけで、下手すると会社員の人の
年収くらいになりそうですね。
これほどの費用をかけて行う必要があるのでしょうか?
どれくらいの影響がでるものなのでしょうか?
フジツボがつくとどの程度の影響があるの?
フジツボがつくことによる影響を調べてみました。
タンカーの場合は
「普段14.5ノット(時速26.8km)出るタンカー船が12ノット以下(時速22km以下)になることもあります」
約15%くらいスピードが落ちる感じなのでしょうか?
費用的に実感がしづらかったので、他の例も調べてみました。
他にプレジャーボートの情報も見つけましたので
ご紹介します。
・船のスピードが出ない
20ノットが15になる
・燃費が悪くなる
1日30リッター消費が50に
・上手く曲がらない、舵が重い
燃料の使用量が約1.7倍にもなるって、とんでもない状態ですね。
上記は速度、燃費などへの影響ですが、フジツボがつく場所によっては
もっとひどい被害を及ぼすこともあるそうです。
これを聞くとフジツボ対策が重要と実感できますよね~。
フジツボ恐るべし!
船底塗装は全ての船に必要なの?
船底塗装はフジツボなどの水生生物がつかないようにすることをさけるためにします。
フジツボなどの水生生物が船底につくのは、主に船が止まっているときです。
船が航行しているときは水流があるのでつきにくいようです。
なので、船が動かずに水中にあるときにフジツボがつくのをさけるために
塗装が必要になります。
タンカーのような大きいものは当然、動かない時は船そのものや船の底は水中のままになります。
しかし、小さい船の場合、動かない時に水中から上げて保管することも可能になります。
そのような対策はあまりきにしなくてもよくなり、そこまで塗装を気にしなくてもよいということになります。
船の色が白が多い理由
今回は船の底の色に赤色が多い理由などを調べてきました。
色が気になるものとして船底だけでなく船のボディ部分の色は白が多いのですが
こちらも何か理由があるのでしょうか?
「これ」と確実な答えは、分かりませんでしたが、
「なるほど」と思って納得した答えは
プレジャーボートに限って言えば、白色は、紫外線による変色が少なく、その他の色は、色ははげが早いです。
長期間保有することになる船。長い期間でどうなるか考えた
結果なのと思われますね。