タンク式トイレの水の手洗いで充分?タンクレストイレではどちらが良い?

 

日常生活でお世話になるトイレ。

以前は和式が多かったですが、最近のご家庭では洋式のところが多いと思います。

 

洋式トイレの普及率について調べてみましたところ、少し古いデータですが2008年の段階で、一般住宅の洋式トイレの保有率は89.6%なんだそうです。

 

それだけ普及した洋式トイレ。

 

大きく分けてタンク式とタンクレスがあります。

 

どちらが良いのかなど気になり調べてみましたのでご紹介します。

 

なぜタンク式トイレが生まれた?

洋式トイレは「洋式」という名前の通り、国産ではなく、海外で生まれた物。

 

当初は明治時代にイギリスから持ち込まれたものなんだそうです。

明治時代や大正時代は、外国人の家や、外国人が多く利用するホテルなどの施設で使われていただけで、一般の人にはまったく縁がありませんでした。

 

大正に入って初めて国産の洋式トイレが製造され始めその後広まったようです。

 

そして海外から取り入れた物にも関わらず、タンク式トイレは日本が作ったものとか。

 

そこには、海外と日本のトイレについての環境の違いがあります。

 

海外のトイレはユニットバスのような、お風呂と同じ場所にあることが多く、日本のトイレは独立した部屋となっていることが多いです。

 

一方で、日本の住宅はスペースが限られていたので、トイレの近くに手洗器を設置すると小さいサイズになり、窮屈で使い勝手がよくありません。

 

それであれば、タンクの上に手洗器を作ればいいのではという、発想から開発に至ったといいます。

 

 

タンク式トイレに対しての海外の人の反応は?

海外の方が日本に来て興味を持つものの中に、ハイテク自販機、ハイテクトイレがあるそうです。

 

そして、最近では徐々に減少傾向にあるとはいえ、

日本ではごく一般的といえるタンク付きのトイレが順に紹介されています。

 

外国人が一番驚いていたのは、ハイテク自販機でもハイテクトイレでもなく、

日本人には見慣れた、手洗いシンク付きのタンク。

 

海外の方はトイレの際、手を洗う時は洗面台を使うのが常識ということなんだと思いますが、とにかくも、手洗いシンクが付いたトイレタンクは海外では稀であるようです。

 

海外の方のタンク式トイレを見たときの感想をいくつかご紹介します。

■ 手洗いシンクが付いたトイレは天才的なアイデアだわ。 アメリ
■ 思わず唸った……。
あの手が洗えるトイレは本当にいいアイデアだ。 カナダ
■ ハイテク自販機とかハイテクトイレなんかより、
  手が洗えるシンクが付いたタンクが衝撃的だった! イギリス
■ 手を洗うためのシンクが付いてる。これって凄いアイデアだぞ!!!
  なんで俺たちの国にはこういうのが付いてないんだ? カナダ

 

タンク式トイレの水の手洗いは充分なのか?

タンク式トイレは前述のように海外の人にも強いインパクトを与えた製品。

 

狭い場所の有効利用と手を洗うだけでなく、その手を洗った水も無駄にすることなく水の再利用をするなど一石二鳥のすぐれもの。

 

このタンク式トイレの水は日本の狭い家事情に合わせて、手洗いを別にすることなく

タンクから流れる水で洗えるようにして場所と水を有効利用する目的もあります。

 

でも実際、タンク式トイレの水での手洗いのみで手洗いとしては充分なのか?疑問に感じますよね?

 

タンク式トイレの水が出るのは約20秒ほど。

 

時間的には手洗いの時間としては20秒ってそれなりの時間洗ってる感じがしますが、実際この水洗いの効果はどれくらいなのでしょうか?

 

手洗い無しとの比較で水のみで15秒洗ったときの効果は以下の通りです

やはりハンドソープなどをつけて洗ったときの比較でもウイルスの残存率がまだ結構あるような感じに見えますね。

 

やはり水だけでなく、ハンドソープなどをつけてあらわなければいけないのでしょうか?タンク式トイレの水洗いだけでは不十分?のように感じますね。

そのような状況に一石を投じたのが以下の先生の著書です。

 

手はどれくらい洗う必要あるの?

そこで疑問に思うのがどれくらい手を洗う必要があるの?ということですよね。

 

前述のようなせっけんなどとの比較での手洗いの効果をご紹介しました。

 

昨今のコロナ禍の状況の中では、感染対策としての手洗いについても注目を集め

ちゃんとした手洗いをすることの重要性が様々な場面で取り上げられています。

 

そんななかで水洗いでのお話をされてる先生もいらっしゃいます。

 

手洗いについての著書もあるようで、発行されたのが2019年頃と少し前のことですが、

今の状況における手洗いについて一石を投じた感じの本になっています。

ご興味ある方はご一読されるのもいいかもしれません。

 

タンク式トイレとタンクレストイレはどちらが良い?

手洗いもできるという目的で日本で生み出されたタンク式トイレ。

ですが、タンク式トイレの水での手洗い効果で疑問を持つ人やトイレのデザイン、

スペースなどを重視する人などトイレに対する考えは人それぞれ。

タンク式トイレから流れる水での手洗い機能があまり必要でないご家庭の場合などはそのほかの項目も含めてタンクレストイレをこのまれるかたもいらっしゃって普及しているようです。

 

そこでタンク式トイレとタンクレストイレどちらが良いのか比較してみました。

 

いろんな考え方の方がおられ、どの項目を重視するかで

選ぶトイレが決まると思いますね

トイレのスペースが広い方が良いという方はタンクのないタンクレスの方がタンクスペースがなくなる文一般的にはトイレスペースが広くなります。

 

清掃についてはタンクというものが無いシンプルなデザインのタンクレスの方が清掃はしやすいです。

 

節水の面ではタンクレスが良いので普段の使用水量を節約し、水道代を節約するには活躍しそうです。

 

ただ、タンク式トイレに比べてタンクレストイレは初期費用がお高くつくことや

 ウォシュレットをお使いの場合、ウォシュレットのみの交換ができず交換費用がお高くなる傾向にあるようです。

 

また使用において、タンクレスは使用水量を抑えることができる反面、十分な水圧を確保する必要があるようで二階への設置には事前の確認が必要なようです。

 

また災害時には、タンクレストイレは電気で水を出す弁をどうささせているため、停電時には水が流れなくなってしまいます。

 

以上のような内容を踏まえて、タンクレスか、タンク式トイレかを決める必要があるようですね。見た目のデザイン性などにこだわる方はタンクレスの方が好まれるかもしれませんね。