教科書のQRコードのコンテンツの扱いは?いつ見るの?

来春(2024年度)分の小学校の教科書から全教科書にQRコードが乗るようになりました。

そのQRコードで提供される教材の扱いなどがどのようになるのか調べてみました。

 

教科書のQRコードのコンテンツの扱いは?

 

2024年度用の教科書の検定結果が公表されました。

今回の注目点は小学校の全学年・全教科の教科書にQRコードが載せられたことです。

 

これは21年度末までに全国の小中学生にデジタル端末を配り終えたことを前提として実施されたないようになります。

 

目的は学習指導要領が重視する主体的・対話的で深い学び(アクティブラーニング=AL)などの充実を図るためへの対応です。

 

教科書の内容を中心として、その内容の「補助」となる扱いということです。

 

QRコードを掲載する場合の扱いの基準としては、

 

教科書の内容と密接な関連があること

出版社の責任で管理できるウエブサイトがリンク先であること

 

となっているようです。

 

ただし、QRコードの内容に対しては上記規定のみで検定対象とはなっていないようです。

 

学習指導要領がアクティブラーニングの推進・充実を重視するという考えの上で推進しているのであれば、QRコードの内容に対しても検定の対象になる方が良いのでは?

と感じました。

 

教科書のQRコードのコンテンツはいつ見るの?

 

来年度(2024年度)分から全教科・全学年の教科書に掲載されることになったQRコード

教科書の補助となる「教材」の位置づけとのことです。

 

その目的は、「主体的・対話的で深い学び(アクティブラーニング=AL)などの充実を図るため」とのことです。

 

その趣旨を考えますと、教科書とそれに対応する部分のQRコードの内容とはタイミングを合わせて学ぶ方が効果的で良いと思われます。

 

また、出来れば、勉強内容は学校の授業中に行う方が良いと思いますので、QRコードの内容も授業中に合わせて見ることも考えた授業の進め方が重要になってくると思います。

 

ただ、ニュースによりますと、

「各教科の平均ページ数の合計(A5判換算)は前回比2・0%増の1万4813ページでほぼ横ばいに抑えられた」ということで今までとほぼ変わらないボリュームであること。

 

それに加え、今回の改訂で

「リンク先で提供する動画やワークシートなどの教材を大幅に拡充し、前回の10倍以上にコンテンツ数を増やす教科書もあった」そうですので、授業中に教科書の内容とQRコードの内容を合わせて学ぶことは非常に難しいと思います。

となれば、授業以外の時間、帰宅後などで学ばざるを得ないのでは?と推測します。

 

 

 

教科書のQRコードのコンテンツ化でランドセルはどうなる?

 

学校での授業を学び・身に着けたいと思う場合、学校の授業時間以外の帰宅してからの予習復習などでの繰り返し学習が重要と思います。

 

全員へのデジタル端末配布とともに、「補助」としてのQRコードでの学びが今後重要になる場合、教科書だけでなくデジタル端末も毎日の通学に持ち運びが必要になります。

その分重さが増す可能性が高いと思われますね。

 

以前から小学生などの鞄の重さが指摘されてますので、毎日の重さへの配慮した教材構成も今後考える必要が増していくのではないかと思います。

 

特に、補助教材としてのQRコードの内容は授業時間中に見る時間が限られると思いますので帰宅後見る可能性が高いと思います。

 

その辺の事情も考慮した運営が重要ではないかと思います。

もしQRコードの内容を授業中に見る場合は教室のみんなで見れるモニターで見るなどして、各自のデジタル端末は自宅での予習・復習などでの学びように置いておくとか。

各自に学校や帰宅後用の端末を配布するのは難しいと思いますので。

 

教科書のQRコードでの補助教材の今後

「主体的・対話的で深い学び(アクティブラーニング=AL)などの充実を図るため」という目的に向けた教科書内容の補助としてQRコードなどで内容充実させていくのは

良いことだと思います。

 

ただ、それに伴う現実的な課題、例えばお子さんのランドセルの重さやカリキュラムの内容を実施する時間などとの兼ね合いも考えた対応が今後さらに重要になっていくのではないかと感じました。