海洋プラごみの原因は?どこから?国ごとの割合や対策は?

札幌市で開催されている先進7カ国(G7)気候・エネルギー・環境相会合で、

海洋プラスチックごみによる新たな汚染を2040年までにゼロにする目標で合意したそうです。

 

海洋プラゴミ問題の原因やどこから出るのか?対策などを調べてみましたのでご紹介しますね。

 

 

海洋プラごみの原因は?

海に存在する回用プラスチックごみの最大の原因は容器や包装に使われる使い捨てプラスチックです。

 

出典:

今さら聞けない海洋ごみ問題。私たちにできること| 日本財団ジャーナル

つまり使い捨てプラスチックが海洋ごみの最大の発生源となっています(Hopewell et a. 2009)。

 

非常に便利な素材であるプラスチックは様々な商品・分野に使われていますよね。

 

使い捨てプラスチックごみの中でも,圧倒的に多いのがベットボトルやプラスチック製のコップなど飲料系のプラスチックごみです。

 

海洋プラゴミの量の推移は?

前述のように私たちの海が私達自身の生活から生じたごみで溢れようとしています。

プラスチックごみだけをとっても、世界に合計1億5,000万トン以上の量が存在していると言われています。

しかも、さらに毎年約800万トン(ジャンボジェット機にして5万機相当)に及ぶ量が新たに流れ出ていると推定されています。 

世界経済フォーラムなどがまとめたレポートでは、2050年海中に漂うプラスチックゴミの量がおよそ8億5,000万〜9億5,000万トンに達するのに対して、魚は8億1,200万〜8億9,900万トンとなるそうです。

つまり、このままの推移では2050年には海洋ゴミの方が海中の魚よりも多くなると言われるほどなんだそうです。

 

 

海洋プラごみの国ごとの割合は?

現在、海へ流入しているプラスチックごみはアジア諸国からの発生によるものが全体の82%を占める(世界経済フォーラム 2016データ)

 

以下に国別の発生量データを提示します。2010年データです。

出典:

海洋プラスチックごみの流出量が多い国とその原因は?│gooddoマガジン|寄付・社会課題・SDGsに特化した情報メディア

このデータの集計年の2010年時点では日本は30位でした。

このデータから見ますと東アジアに集中しているように見えます。

特に中国は非常に多くのプラスチックを排出してるように見えます。

これにはプラスチックの利用シーンによる事情が関係しているようです。

アジア諸国ではコストの面で安く作れることから廃プラスチックの再利用が多くの割合でなされており、結果的に廃棄につながる割合が多くなってるものと考えられてます。

 

 

海洋プラごみの対策は?

この記事の冒頭でお伝えしました、

「札幌市で開催されていた先進7カ国(G7)気候・エネルギー・環境相会合で海洋プラスチックごみによる新たな汚染を2040年までにゼロにする目標で合意したそうです。」

このG7とはG7は、カナダ、フランス、ドイツ、イタリア、日本、英国、米国の7か国のことです。

現状、海洋プラゴミの大きな割合を占めてる東アジア上位の国が含まれていない状態ですね。

G7の国々ではEUなどでも排出量削減、リサイクルなど循環する活動を通じて

廃棄量削減に取り組み、規制案なども提案されようとしているようです。

そのような取り組みに排気量の大きなアジア諸国の方々の協力も頂くように

先進国からの働きかけが大切になるのではないかと思いますね。